著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

NTT(下)ドコモ新社長はリクルート出身の転職組 NTT生え抜き以外では初めて

公開日: 更新日:

 NTTグループは、NTTの澤田純会長が代表権を外れるのと同時に主力事業会社3社のトップが6月中に交代する人事を断行した。

 NTTドコモは井伊基之社長(65)が相談役に退き、前田義晃副社長(54)が社長に昇格。NTTデータグループは最高技術責任者の佐々木裕副社長執行役員(58)が社長になり、NTTコミュニケーションズは小島克重常務執行役員(58)が社長に就いた。3人とも50代、働き盛りで脂が乗っている。

 注目を集めたのはグループの稼ぎ頭のドコモだ。前田氏はリクルートを経て、2000年にNTTドコモに入社。ドコモの社長にNTTの生え抜き以外がなるのは初めてだ。

 前田氏の人生を変えたのは携帯電話の着信音だった。北海道大学法学部を卒業後、リクルートに入社。節目の10年目が近づいた1990年代後半、購入したドコモNシリーズで、大ファンだったイエロー・マジック・オーケストラの代表曲「ライディーン」を着信音に設定できると知った時だ。携帯電話の進化が社会を劇的に変えると実感し、2000年にドコモに飛び込んだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇