「うまい棒」値上げが波紋…コスト高に苦しむ駄菓子業界、メーカーが吐露した“ジレンマ”

公開日: 更新日:

 昔は10円以内で買える駄菓子があったっけ……。

 菓子メーカーのやおきん(東京)は、「うまい棒」を10月出荷分から3円値上げし、15円にする。X(旧ツイッター)では同社の値上げ告知が15万回リポストされるなど、衝撃が広がった。

 1979年の発売以来、40年以上にわたり1本10円を維持してきたが、コスト上昇を受け2022年に初めて12円に値上げ。その後もコーンなどの原材料価格、人件費、運送費の上昇が続いたため、2回目の値上げに踏み切った。

 わずか2年半で実に1.5倍の値段になるとは、コスト高の深刻さが分かる。となると、この苦しさは駄菓子業界全体に言えるのではないか。手のひらサイズのヨーグルト風お菓子「モロッコヨーグル」を製造するサンヨー製菓(大阪)を取材すると、池田政敏社長がこう話した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  2. 2

    ダイエー、イトーヨーカ堂…日本の小売りを支えた都市型総合スーパーが衰退した理由

  3. 3

    今さら政倫審に出席したいって…自民安倍派“裏金参院議員”の遅すぎた懺悔 来年の選挙落選に現実味

  4. 4

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  5. 5

    大統領に返り咲くトランプはFRBが目の敵…再びバトル必至で「4度目の暗殺リスク」懸念の声

  1. 6

    政倫審「みんなでサボれば怖くない」…自民・参院裏金議員が全員欠席の言語道断

  2. 7

    「103万円の壁」攻防もデキレースで決着か…気がつけば政界中枢に“財務省マフィア”がウヨウヨ

  3. 8

    凋落の維新は全国政党から撤退か…吉村府知事“新代表一択”でささやかれる「大阪引きこもり」

  4. 9

    国民民主・玉木代表「103万円の壁」引き上げの「財源=余った税金」に批判が噴出する納得の理由

  5. 10

    3発目の“赤旗砲”で矛盾露呈…石破首相「2000万円支給は党勢拡大のため」はウソだった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  1. 6

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  2. 7

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  3. 8

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 9

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  5. 10

    発掘! 国民民主・玉木代表がハマった“元グラドル観光大使”小泉みゆきの過激ボディー