保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

板垣と後藤は民撰議院設立の意見書提出大久保利通に対抗

公開日：2019/11/15 17:00　更新日：2019/11/15 17:00

　征韓論で下野した板垣退助と後藤象二郎は江藤新平を加え、そのほかの５人とともに明治７年１月、民選議院設立の意見書を発表している。その中で彼らは、天下の公議が大切であり、それには「民選議院ヲ立ツルニ在ルノミ」と主張した。国会開設を要求したともいえる。板垣らは自由民権を掲げての言論戦…

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