岸田首相「6月解散」まだ画策? 囁かれる6.25公示、7.7投開票“出し抜き自爆選挙”の不気味
衆院3補欠選挙の「自民党全敗」を受け、永田町では急速に「6月の衆院解散は遠のいた」との見方が広がっている。自らの政治生命がかかるだけに、自民党内から慎重論が噴出。「いま解散なんかしたらボロ負けだ」「羽交い締めにしてでも解散を止める」といった怒声が上がる。
岸田首相本人も4月30日、補選全敗について「自民党の政治資金の問題が足を引っ張った。候補者や応援していただいた方々に申し訳なく思っている」と陳謝したうえで、解散・総選挙について「全く考えていない」と否定した。
これまで記者から同じ質問をされると「今は考えていない」が定番だったが、今回は「全く」と強めに否定したことや、終始、険しい表情だったことから、新聞・テレビは「岸田首相の解散戦略練り直し」などと報じていた。さすがに、岸田首相の解散熱はしぼんだのか。
「いや、むしろ逆に警戒感が高まった」というのは自民党の閣僚経験者だ。
「岸田さんは逆張りの人。何を考えているのかさっぱり分からないし、突然の派閥解散宣言に政治倫理審査会出席と、誰も想定しないことをまるで愉快犯のように実行する。昨年は自ら解散をあおって党内を浮足立たせ、結局やらなかった。今回は強めの否定や慎重な言い回しをしていることが、逆に不気味です」