トランプ×マスク“本当の関係”…大統領発言「数カ月以内に政権離脱」で2人の蜜月は終わったのか?
嫉妬と関税への反発
トランプ大統領には、マスク氏が目立ちすぎることへの嫉妬があったという。
「南アフリカ生まれのマスク氏のことを『(憲法の規定で)彼は大統領になれない』と冗談交じりに言ったこともありました」(前嶋和弘氏)
一方、マスク氏には、世界各国に関税をかけまくるトランプ大統領への反発があったようだ。
マスク氏は5日、イタリアの右派政党の党大会にオンラインで参加し、「欧米間の関税は将来的にゼロが望ましい」と発言している。
「マスク氏は元々、規制緩和のリバタリアン(自由至上主義者)ですから関税には否定的で、関税政策の中心人物であるピーター・ナバロ大統領上級顧問を批判していました。もっとも、トランプ氏がマスク氏と完全に敵対関係になるのかというと、第1次政権で途中離脱した最側近のスティーブン・バノン氏のように泳がしておいて、外部の応援団として動いてもらおうとするのではないか」(前嶋和弘氏)
互いにメリットがある限り、付かず離れず、か。
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トランプ米政権による相互関税発表と自動車関税発動を受け、石破政権はお先真っ暗の状況。そんな中、永田町でトランプ氏との交渉役として名前が挙がっている人物がいる――。●関連記事『【もっと読む】トランプ関税に世界が震撼…石破政権の“特使”として派遣が囁かれる「タフ・ネゴシエーター」の名前』で詳報している。