マー君争奪戦 レッドソックス「後出しジャンケン」の打算
田中将大(25)の獲得に、あの名門球団が動き出した。
一度は応札すらせずに田中争奪戦への参加を見送るとみられていた昨季のチャンピオンチームが水面下で田中サイドと接触を図っていたというのだ。レッドソックスのベン・チェリントンGMが10日(日本時間11日)、ボストンのラジオ局「WEEI’S」のインタビューに応じ、すでに田中の代理人であるケーシー・クロースと接触を図ったと明かした。これまで田中を調査してきたことを認め「タナカの投手としての力量を高く評価している。優秀なメジャーの先発投手になるのは間違いないだろう」と話した。
同GMは今後の交渉スケジュールについて「(田中は)多くのチームと接触しているので、日程の都合がつくかどうかわからない」とはぐらかした。
レッドソックスの先発陣の陣容はすでに固まっている。レスター、バックホルツの左右の両エースを筆頭に先発が務まる投手は6人と飽和状態だ。その上、田中を獲得すれば、既存戦力の放出は避けられないため、早々と撤退したと言われていた。