「マー君移籍条件」ポロリでMLBから大目玉 楽天の自業自得
「(楽天)イーグルスは我々をバカにしているのか!」
その瞬間、大リーグ機構(MLB)の関係者はこう言って、声を荒らげたという。
去る12月25日、楽天が田中将大(25)の入札制度(ポスティングシステム)によるメジャー移籍を容認。その際、立花球団社長が「(田中から)できる限りの協力や寄付をしたいという申し出があった」と発言したことを受け、MLB関係者は激怒したのだ。
入札制度を定めた日米間選手契約に関する協定には、MLB球団が移籍金以外の金銭や有価物を直接、間接を問わず当該選手の所属球団に提供してはいけないと明記されている。
今回のケースで言えば楽天とメジャーの特定球団がグルになって田中の移籍先選定に関わり、楽天がその球団からキックバックを得るなどの不正につながる可能性があるからだ。田中からの寄付は「間接」の利益になる。
そういうルールがあるにもかかわらず、公然と田中から年俸の一部を寄付してもらうかのような言い方をした楽天幹部はその見識を疑われた。それがMLBからの異例の警告書という形で楽天に届くことになった。さる在米ジャーナリストがこう解説する。