香川は大丈夫? 新監督と噂されるオランダ人指揮官の“悪評”
基本戦術は、パスを主体としたポゼッションサッカー。フィジカル重視のモイーズ監督に冷遇された日本代表FW香川は、「ファンハールの好みのタイプ。確実に出場機会は増える」といわれているが、イングランドの一部メディアからは「かえってモイーズ時代よりも出番が減るだろう」という声が聞こえてくる。その理由は、ファン・ハールのこれまでの選手起用を振りかえれば明らかだ。
■戦術オタクで堅物、恐怖政治の可能性も…
「ファンハールは、オランダ選手至上主義者なんです。たとえば、バルサ時代に獲得したのは、オランダ人選手ばかり。スタメンの半数近くがオランダ人だったこともあり、スペイン人のクラブ上層部やサポーターと反目し合った時期がありました。バイエルン時代に主将に据えたのは、オランダ代表のファン・ボメルです。バイエルンではドイツ人選手が主将を務めることが不文律だったので物議を醸し、就任2年目のシーズン途中に解任されました」(前出のジャーナリスト)
世界有数の戦術家としてのプライドが高く、起用法や采配について選手には、たとえ建設的な意見でも絶対に口を挟ませない。もの申す選手は、ベンチ要員降格などの罰を与えることでも有名だ。