マンU敗退で奇しくも証明 香川の居場所はやはり「トップ下」
欧州CL準々決勝第2レグで王者バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)の地元に乗り込んだマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は、2列目左サイドに香川真司(25)を先発させた。
前半は両チームとも膠着(こうちやく)状態。試合が動いのは後半13分だ。マンUのFWバレンシアが右サイドを崩し、相手ゴール前にクロスを入れた。こぼれ球に左SBエブラが左足を振り抜くと、強烈シュートがゴールネットに突き刺さった。このまま逃げ切れば準決勝進出。しかし、アウェーチームのサポーターたちが、夢見心地だったのは「2分にも満たない」時間だった。
1分半後。バイエルンのFWマンジュキッチが得意のヘディングで同点ゴールを決めたのだ。
誰の目にもガックリのマンU選手。流れは一気にバイエルンに傾き、後半23分にはMFミュラーが逆転弾を、31分にはFWロッベンがトドメの一発をブチ込んでマンUの息の根を止めた。
マンUのモイーズ監督は、先制点からわずか2分後に失点したことを「学生レベルのミス」と悔やんだが、 この試合を解説した鈴木良平氏(ドイツサッカー協会公認S級指導者)は、モイーズにこう苦言を呈する。