香川が“復調決勝弾”も…ザック日本はW杯本番へ問題山積
「ドルトムントでブンデスリーガ2連覇の原動力となった当時の香川は、ボールを受ける前から〈トラップしてドリブルしてシュート体勢に入って狙ったところにシュートする〉というイメージが完璧に出来上がっていました。しかし、前半のプレーが顕著でしたが、〈トラップして抜け出す〉ところまでイメージ出来ても〈シュートして決める〉部分の感覚が欠落している印象を受けました」(現地取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏)
それでも後半35分、疲労からコスタリカ選手の足が止まり、途中出場のFW柿谷曜一朗とのパス交換から、体勢を崩しながらも泥臭く右足でゴールに流し込み、何とか面目を保った。チームは問題山積ながらも、香川の決勝ゴールが復調の兆しとなれば、それは何よりの収穫だ。
ザッケローニ監督の話「結果はここまで求めてなかったが、コンディションは大事。出場時間など考えながらやった。キプロス戦よりも状態は上がってきた。前半にひとつミスがあったが、コンディションが欠けていた。大切なのは主導権を握りながらサッカーをやること」
香川の話「先制点を奪われたが、逆転で勝ったことはよかった。前半はディフェンスがうまく機能しなかったが、後半は修正ができた。3点取れたのはよかったが、(W杯では)先制点を取られないようにしないといけない」