香川が“復調決勝弾”も…ザック日本はW杯本番へ問題山積
膝、足首、腰など特定の部位を痛めているわけでもないし、プレミアリーグで出番に恵まれなかったからこそ、疲労をため込んでヘトヘトというわけでもない。それなのに、先月27日のキプロス戦での香川は運動量もキレもなく、チームの周囲からは「とても試合勘だけの問題とは思えない……」という声があがっていた。
あくまでメンタルも問題だろうが、実は香川は〈シュートが入らない病〉に悩まされてきた。香川は俊敏性を生かしたドリブル突破、意外性のあるラストパス、そして高い決定力が魅力の選手。ドルトムント時代には1シーズンで13ゴールを決めたこともある。それがマンチェスター・ユナイテッドの2シーズン目、モイーズ前監督に干され、たまの出場機会に結果を出そうと焦るあまり、シュートまでのタイミング、打つポイントがズレてしまっていた。
「香川本人もシーズン途中から〈シュートが入る気がしない〉とボヤいていたほどです」(現地取材記者)
■体勢崩しながら右足で決勝弾流し込むも…
コスタリカ戦も、前半はヒドかった。14分にはドリブル突破からミドルシュートを放ったが、当たり損ない気味のボールはゴール左に外れた。41分にもドリブルでPAに進入して右足でシュートを放ったが、打つ瞬間にタイミングがズレて強烈なシュートが打てず、相手GKにキャッチされた。