C・ロナウド頼りの脆さ露呈 ポルトガルがGL落ちの崖っぷち
唯一といっていい“見せ場”は後半ロスタイムに訪れた。ゴール正面、距離30メートルのFK。ポルトガル代表の絶対的エース、ロナウド(29)が助走をとって右足を振り切る。無回転の弾丸シュートはゴールに一直線。相手GKは両手ではじき返すのが精いっぱいだった。
しかし、この日のロナウドはキレがなかった。持ち味のスピードで相手を振り切ってシュートを放つ場面は数えるほどしかなかったし、FKをミスするなど、らしくないプレーが目立った。
左ひざと左太もも裏に故障を抱えながらCL決勝まで戦い、コンディションはいまひとつ。ドイツ代表のロナウド対策にも苦しんだ。ドイツサッカー協会公認S級ライセンス指導者の鈴木良平氏(解説者)は言う。
「中盤からロナウドにパスが通らないように、ラーム、クロース、ケディラのMF3人が出どころを抑え込み、ロナウドにはDFボアテングをマンマークでつけ、徹底的にマッチアップさせて自由にプレーさせなかった」
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