威信復活のドイツ 「欧州選手権」「ロシアW杯」連覇もあるか
アルゼンチンとの決勝戦に決着をつけた選手はバイエルン・ミュンヘンに所属する22歳FWマリオ・ゲッツェだった。
ドイツは98年W杯準々決勝敗退、00年欧州選手権1次リーグ敗退によってサッカー大国としての威信が、大きく揺らいでしまった。
そこで02年から30億円近い年間予算を投じて発掘・育成の新システムを構築。全国約400カ所のスポーツ・シューレを拠点に発掘した若手有能選手が、年代別代表を経由しながら代表主軸に成長していった。
現代表のMFシュバインシュタイガー(29)、FWポドルスキ(29)、MFのラーム(30)、DFメルテザッカー(29)は06年W杯から3大会連続出場を果たし、MFのエジル(25)、ケディラ(27)、FWミュラー(24)、DFボアテング(25)は10年南ア大会から連続出場である。そして決勝点のゲッツェ、アシストのFWシュルレ(23)、FWクラマー(23)、20歳のMFドラクスラーやDFギンターといった若手が、W杯初代表としてブラジルの地を踏んだ。