決勝トーナメント無得点 メッシの「大会MVP」に疑問の声

公開日: 更新日:

 スタンドを埋めた母国サポーターの大きなため息とともに、アルゼンチンFWメッシ(27)のW杯はむなしく終わった。

 0-1で迎えた延長後半ロスタイム。ペナルティーエリア右手前で相手MFシュバインシュタイガーに倒された。自ら獲得したFKは事実上のラストプレー。同点ゴールを狙って振り抜いた左足のシュートはしかし、ゴール右上に大きく外れた。

 120分を戦って、放ったシュートはわずかに4本。枠に飛んだのは、1本もなかった。1次リーグで4得点を挙げながら、決勝トーナメントでは無得点。決定的な仕事ができなければ、「世界一のストライカー」は、「世界一の怠け者」のそしりは免れない。

 サッカージャーナリストの六川亨氏が言う。

「ボールを持った瞬間的な動きには目を見張るものがあったとはいえ、この日も大半がピッチ内をちんたらと歩いているだけ。守備の負担を減らして攻撃に専念させるための“戦術”であるといっても、ボールを持った敵が目の前にいるにもかかわらず、それを追おうともしない。決勝トーナメントに入ってからは体のキレ、運動量とも、肉体的に何かしらのトラブルを抱えているのでは? と思いたくなるほど、精彩を欠いた。メッシ自身はもちろん、彼と心中することを選んだサベラ監督の采配、戦術にも当然、批判が集まると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動