釜本氏がアギーレ後任選びを心配 「拙速に決めれば二の舞」
決して焦ってはいけない。拙速に決めてアギーレ氏の二の舞いでは、日本サッカーは立ち直れないほどの痛手を受ける。
3月の親善試合2試合には、日本サッカーを強力に支援していただいている企業が後援についている。その恩に報いるためにも、新生・日本代表の船出を新しい指揮官とともに飾りたいという思いは、痛いほど分かる。
しかし、現職の日本代表監督が八百長疑惑で告発され、事情聴取を受けることになって解任された。言うまでもない。日本サッカー史上、未曽有の一大事を迎えている。
スポンサー企業各位には「慎重を期して後任監督の人選を進めております。3月に間に合わなくとも、何とぞご理解下さいませ」と礼を尽くして頭を下げればいい。理解していただけるはずだ。
納得のいく後任が見つからなければ、6月のロシアW杯1次予選の前まで待てばいい。1次予選は、かなり格下の国との対戦になるだろうし、熟考に熟考を重ねて選んで欲しいものだ。
契約についても言わせてもらいたい。これまで代表監督とは「4年後のW杯を見据えて契約を結ぶ」というパターンがとられてきた。これを改めたい。まずは1年、長くても2年の期間にとどめておき、その間の成績や手腕、人間性、選手の評価など総合的に判断した上で、その先を決めるというスタイルが良い。 もう二度と任期中に解任という非常事態を招いてはいけない。日本サッカーに関わるすべての人たちが、一致団結して乗り切っていきましょう。
(構成・日刊ゲンダイ)