ゴルフ評論家が指摘 「日本のコース設定はプロに甘すぎる」
慣れない頭をメジャーで酷使すればすぐ酸欠状態になって、スコアボロボロは間違いなしだろう。
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女子「リゾートトラストレディス」(山梨・メイプルポイントGC)のコース設定もひどかった。
タフなレイアウトで有名なピート・ダイ設計のゴルフ場で17年ぶりに開催された。ところが女子プロがスコアメークに苦しむどころか、好スコアが続出した。
大会2日目は福嶋浩子が64のコースレコードを達成。最終日は14位発進の吉田弓美子が1イーグル、8バーディー、3ボギーの65で回り、一時トップに立つなど、試合が“荒れた”。大会連覇のテレサ・ルー(27)は、上がり2ホールで連続バーディーを奪うなど、6バーディー、1ボギーの67と、ピンを攻め続け、プレッシャーはまったく見られなかった。
コースメンバーがこう指摘する。
「大会初日、コースを歩きましたが、こんなに設定を甘くしたら面白みがなくなってしまうな、というのが正直な印象でした。大会の総距離は6532ヤードですが、メイプルポイントは打ちおろしホールが多いので、実質は6300ヤードほどです。グリーンは奥にピンを立てると難しいのですが、初日はカップがグリーンの手前に切ってあり、やさしいと思いました。16番パー3もプレッシャーのかからない、一番前のティーグラウンドでした。だから165ヤードなのに、8番アイアンを手にする女子プロが多かった。グリーンもコンパクションが硬くなく、ゴルフ場の評価をおとしめるだけの試合でした」