ゴルフ評論家が指摘 「日本のコース設定はプロに甘すぎる」
2ケタアンダーは6選手。3日間アンダーパーは52選手中42選手と、コースがちっとも難しくないのが成績を見てもよくわかる。樋口久子(日本女子プロゴルフ協会相談役)がテレビ中継が始まって「5アンダー発進まで優勝のチャンスがある」と予想した真意は、大甘設定を知っていたのかもしれない。
ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏がこう言う。
「せっかくの難コースをわざわざやさしくしたようなものです。普通なら最終日はピン位置を難しくするものですが、それもなかった。試合を盛り上げるために演出をしたのでしょう」
ゴルフファンは舞台相応のプレーを楽しみにしているのであって、バーディー合戦を見せたら満足するとでも思っていたら大きな間違いだ。これじゃあ、いつまでたっても日本のレベルは低いまま。世界に追いつくどころか、取り残される一方である。