宇佐美にポジション奪われ FW武藤は“代表控え”で独行き?
ハリルホジッチ日本代表は16日、ロシアW杯アジア2次予選E組の初戦シンガポール戦を迎える(埼玉スタジアム・午後7時30分キックオフ)。
15日午後7時からの公式練習では、ポールを立てて3選手が連動性を高めながらボール回しをやったり、ピッチ半面での11対11では、サイドからのクロスの精度を重視したり、これまで試合前日に行ってきたメニューをこの日も繰り返した。
「シンプルかつストレートに相手ゴール前に向かって行き、3人、4人と連係しながらフィニッシュにまで持ち込むというハリルホジッチ監督の選手に対するメッセージが感じ取れました」(サッカージャーナリスト・森雅史氏)
格下が相手でも手抜きなしで攻撃的に試合を進め、大量点を狙っているハリルホジッチ日本代表だが、攻撃系選手でパッとしない選手がいる。来月、ドイツ1部マインツに移籍するFW武藤(FC東京)だ。3トップの左サイドをG大阪FW宇佐美に奪われ、ゴールも昨年9月のベネズエラ戦以来、見放されている。
「宇佐美選手は結果を出しているし、もし出場機会があれば、しっかりアピールしたい。得点のイメージは湧いている。あとは最後のところを落ち着いて決めきれるか、が大事だと思っています」
練習後、こう話した武藤だが、練習でもメディア対応でも、いまひとつピリッとしない。マインツに移籍して「日本代表の控え」ではカッコが付かない。とにかく貪欲にゴールを狙うしかない。