プロが見た全米OP初日 「風が吹けばコースは別の顔になる」

公開日: 更新日:

 リンクス特有の風が吹かず、高弾道のボールでいくらでもバーディーチャンスにつけられた初日。一時は2アンダーまでスコアを伸ばした松山も、あと2つぐらいバーディーを取って欲しかった。

 こうなるとスコアメークの鍵はパッティングだ。フェスキューとポアナ芝の混ざったやっかいなグリーンは、ボールが跳ねたり左右に揺れて、ラインを読んでも思ったように転がってくれない。日本のコースでいえば、スズメノカタビラが出てくる春先の河川敷みたいだ。強めにしっかりヒットできる上りのラインを残さないと、グリーン上で必要以上に神経を使う。

 初日は打ち上げだった9番のパー3は、2日目は打ち下ろしになるという。1番と18番のパー設定も入れ替わる。日替わりの「舞台設定」には批判の声もあるようだが、選手たちに大きな影響はないと思う。

 練習ラウンドでは異なるパー設定を想定しプレーしているはずだし、9番の打ち上げや打ち下ろしも経験済みだからだ。
 それよりこのコースは、強い海風が吹き出せば別の顔になる。早朝までテレビ観戦しているゴルフファンもそれを望んでいるに違いない。強風が吹けば、低弾道のボールを操るマキロイ(26)のプレーに注目して欲しい。

(プロゴルファー・並木俊明)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭