黒田が“キラーぶり”発揮 広島に「巨人攻略」の秘策見えた
■巨人は苦戦必至
この日、黒田は八回まで3安打無失点の好投。1―0の九回、阿部の適時打で同点に追いつかれると、亀井の犠飛でサヨナラ負け。8回3分の2を投げ6安打2失点。9奪三振の好投は報われなかったものの、04年から4シーズンで13勝3敗だった巨人キラーぶりが健在であることは証明した。
土壇場で試合をひっくり返した巨人の原監督は「パワー投球、緻密な投球、ストライクゾーンを大きく堂々と使う投球は見事でした」と黒田に賛辞を送りながらも、「(自軍の)投手が1点に抑えて九回まで(黒田を)投げさせるシチュエーションをつくらせた。あそこは投げるしかない。重圧をはねのけ、総合力で勝った。やりゃあできる!」と八回まで手も足も出なかったことを横に置き、やたらとハイテンションだった。
両チームの今季の対戦成績は6勝6敗。2勝2敗ながら、巨人戦の防御率0.93のエース前田と黒田が同カードで投げてくれば、巨人の苦戦は必至。この日の勝利は劇的だったが、今後の広島はいよいよ厄介な存在になりそうだ。