黒田が“キラーぶり”発揮 広島に「巨人攻略」の秘策見えた
サヨナラ負けを喫したものの、広島の緒方監督は確信したのではないか。6月30日、巨人戦に今季初登板した黒田博樹(40)の使い道である。
開幕以来、週末の登板が続いた。日程の関係で巨人戦に投げることはなかったが、交流戦後に先発ローテーションが再編され、登板日が火曜になったことで実現した。しかし、7、8月のこの対戦は金~日曜の週末が3カード。火曜に変更された黒田は巨人相手に投げることはしばらくない。と思いきや、広島の球団関係者がこう言った。
「緒方監督が交流戦後に先発の順番をいじって今回の巨人戦にぶつけたのは、黒田が巨人相手にどういう投球をするか見たかったから。この日、凡打の山を築かせたことで球宴休みを利用して再びローテを変更することを考えているんです。ファン投票1位で選出された球宴は初戦の金曜(7月17日)に先発することが濃厚。後半戦はそこから1週間近く空けて週末のローテに組み込み、前田と同じカードにダブルエースを投入するのです。これまではマエケンとは違うカードで投げていたが、週末に巨人戦が続くことが大きい。一方で首位の阪神戦は7、8月の平日に3カードあるが、重視するのは週末。つまり、ターゲットを交流戦から急落してきた巨人に絞ったということです」