自公が悪あがき…旧安倍派“金庫番”めぐり常套句「民間人の参考人招致は重い」のご都合主義

公開日: 更新日:

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、30日、旧安倍派会計責任者(当時)の衆院予算委員会への参考人招致が約半世紀ぶりに多数決で議決された。

 参考人招致が実現すれば裏金事件の全容解明に一歩近づくとみられているが、議決自体に強制力はなく、今後の展開はまだ不透明だ。

 障壁の一つは反対を強く訴えていた自民党と、参考人招致を求める立憲民主党など野党の間で迷走している公明党の存在があるだろう。

 公明は当初、採決されれば賛成に回ると自民に伝えていたものの、その後、自民の反発を受けて後退。結局、自民幹部からの「退席してください」との申し出を受けて退席となった。

 支持母体の創価学会幹部がかつて国会招致を迫られた経緯を踏まえ、党内から「民間人の招致は重い」と慎重論が出たことが影響した、などと報じられており、衆院予算委で与党筆頭理事を務める自民の井上信治元万博担当相(55)も「人権尊重の観点から招致すべきではない」と話しているという。

「民間人の参考人招致は重い」。一見、もっともらしく聞こえる言葉だが、自公が口にすると“ご都合主義フレーズ”と受け取らざるを得ないだろう。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い