早くも心配されている 広島・黒田「地元球宴」ほぼ当確の吉凶
「今年のオールスターは広島開催。間違いなくファン投票で選ばれるだろうが……」
広島OBが心配顔でこう言った。
22日のヤクルト戦に先発した黒田博樹(40)。今季の看板ともいえる右腕の球宴(7月17、18日)選出はすでに決まっているも同然だ。2戦目のマツダ開催時にはNPBが広島土砂災害復興支援の一環として、被災地の学童200人を招待する。黒田は昨オフ、現地を慰問していることもあり、子供たちに勇姿を見せることだろう。
ただし不安もある。黒田は今月3日、右足首の炎症で登録を抹消された。15日のDeNA戦で復帰するも、移籍後最短となる5回4失点KO。「患部はいまだ完治していない」との声もある。
チームは優勝候補と目されながら、今も最下位に低迷中。26日からは“鬼門”の交流戦がスタートする。昨季は首位で臨んだが、9勝15敗と大失速。優勝を逃す一因になった。黒田自身には、メジャーで7年間ローテを守り続けたプライドもある。「長いシーズン、いつも万全の状態で投げられるわけじゃない」とも話しているから、今後は少々のことでは戦列を離れないだろう。