22球緊急降板の中日・山本昌は来季“51歳”現役続行に現実味
その瞬間、苦悶の表情を浮かべた。
49歳363日の中日・山本昌が9日のヤクルト戦に今季初先発。7月30日に二軍戦で勝利し、入念な準備を経て挑んだが、初回に1点を献上すると、打者・雄平の場面で左人さし指を自らの足に当てて突き指。二回、先頭の大引に3球目を投げたところで、わずか22球の降板となった。
悲願だった元ロッキーズのモイヤーが持つメジャー最年長勝利(49歳180日)の世界記録を上回ることができず、「みんなに迷惑をかけて、何しに来たんだという感じ」と頭を下げたレジェンド。ただ、ベンチは緊急事態への備えをしていたようで、先発要員の山井が急きょ、中4日で登板。要するに首脳陣はハナからアテにはしておらず、ネット裏では、「山井が本当の先発。山本昌は始球式」なんて声も出た。
50歳で現役をやっているのは凄いことだが、ベンチはそもそも信用していないし、投球時に突き指するなんてほとんど聞いたことがない。これでいよいよ引退だろうと思いきや、中日OBは「今季未勝利で終わった場合は、来季も現役続行するかもしれない」とこう語る。