初勝利に初HR 中日ネイラーは豪州で2年間“浪人”の苦労人
「ファンの皆さんの前で、家族も来ていたし、勝ててとてもうれしい」
中日の新助っ人が7日のヤクルト戦で入団初勝利を挙げた。
140キロ台中盤の速球にカーブなどの変化球を交えながら、強力ヤクルト打線を8回4安打1失点。四回には右翼席にプロ初本塁打を放つおまけつき。谷繁監督は「攻めるところは攻め、引くところは引きながらうまい投球を見せてくれた」と、褒め称えた。
7月に四国独立リーグ香川から途中入団。メジャー通算21勝のペレスと同日に入団会見を行った。実績のあるペレスに対してメジャー経験はゼロだが、プロ初登板となった1日の巨人戦に続く好投だ。
■日本食も苦にならず
豪州出身。高校卒業後すぐにフィリーズと契約。期待は高く、09年はロースター入りを果たした。しかし、11年のスプリングトレーニングで右肘を痛めてトミー・ジョン手術をしてから暗転。その後、右肩手術も行い、フィリーズを解雇された。13年からの2年間は所属球団がなく、祖国で浪人生活を送った苦労人でもある。