シリアに完勝で首位浮上も 疑問ぬぐえないハリルの「監督力」
3戦全勝・勝ち点9のシリア(FIFA世界ランク123位)と2勝1分け・勝ち点7の日本代表(同55位)。18年ロシアW杯2次予選E組の首位攻防戦(8日午後10時キックオフ。開催地オマーン・マスカット)は、ハリルホジッチ率いる日本代表に軍配が上がった。
勝ち点を10に伸ばしてE組の首位に躍り出たハリルホジッチ監督。試合後には「ハーフタイムに修正し、後半になってプレーが良くなり、そしてシリアを仕留めた。選手を祝福したいと思う。素晴らしくも美しい勝利だった」とコメントした。
2次予選序盤でモタついたプレッシャーから解放され、リラックスした表情だった。しかし、指揮官の置かれている状況は、そう単純ではない。Jリーグ各クラブから“アイツは何様のつもりなのか!”と大ヒンシュクを買っているというのだ。
「ハリルホジッチは『代表合宿など日程が短すぎる。Jリーグの協力が足りない』などと声高に批判を口にし、勝てない時の言い訳にしている。あえてJリーグの某クラブの某幹部と名前は伏せますが、彼は『どのクラブも可能な限り、代表に協力している。なのに文句ばかり。東アジア杯やW杯2次予選ですっきり勝ってからモノを言え』と怒り心頭です。さらに言うならば、代表監督の選定に関わったサッカー協会の原専務理事、霜田強化委員長に対する風当たりも、かなり厳しいものがあります」(スポーツライター平野史氏)