圧勝も評価上がらず ハリル監督に“ピッチ外の不安”指摘の声
ロシアW杯アジア2次予選初のアウェーとなったアフガニスタン戦は、前半10分、MF香川の先制点が決まり、35分にDF森重がチーム2点目を押し込んだ時点で勝負あった。後半に4点を加えて6―0。予選の通算成績を2勝1分け(得点9・失点0)とした。
ハリルホジッチ監督は試合後、「希望していた通りに選手たちが大差で勝ってくれた。引いた相手で難しい試合だったが、本当によくやってくれた」と笑みを浮かべながらコメントしたが、圧勝は選手の好パフォーマンスによるところが大きく、指揮官の手腕ではなかった。サッカージャーナリストの六川亨氏がこう言う。
「W杯2次予選レベルでモタついたのは、ハリルホジッチ監督が前線に縦パスを送って攻撃を展開していくことにこだわり、選手たちも忠実にやろうとし過ぎ、逆に攻守のリズムを崩してしまったから。この日は中央突破あり、サイド攻撃あり、ドリブル突破ありと攻撃も多彩でした。前線の選手も相手ゴール前で縦パスを待ち構えるのではなく、ペナルティーエリア内外を自在に動きながら攻撃を活性化させ、それが6得点につながったのです」