周囲は“5戦連発”と大騒ぎ それでも消えない「本田不要論」
イタリア・セリエAのミランに所属するMF本田圭佑(29)が、ハリルホジッチ日本代表の主軸のひとりであることは間違いない。しかし、W杯の10年南ア大会、14年ブラジル大会で自任していた「王様」としての存在感は薄れてきている。
その本田は、17日のカンボジア戦でベンチスタート。後半17分に途中出場して終盤にヘディングで2点目を決め、スポーツメディアは「本田が日本人初となるW杯予選5連発」と大騒ぎだが、予選5組でシリア、シンガポール、アフガニスタンといった弱小国相手の連続ゴールに一体、どれだけの価値があるというのか?
■「ミランの10番」の現在の価値は…
スポーツライターの平野史氏が「本田が背負っているミランの背番号10の幻影にだまされてはいけません」とこう続ける。
「ミランは88年から94年までの間だけで欧州CLで優勝3回、準優勝2回の実績を残し、02―03年と06―07年シーズンもCLを制した欧州を代表する名門です。しかし、本田がミラン入りした13―14年シーズンは8位、昨季14―15年シーズンは10位の体たらく。今季のミランは現在6位だが、9位ラツィオとの勝ち点差は1。本田は、イタリアの中位クラブの10番でスタメンから外されている選手に過ぎないのです」