周囲は“5戦連発”と大騒ぎ それでも消えない「本田不要論」
そもそもセリエA自体の価値も急落中だ。80~90年代のセリエAには、世界中から大物選手が集まり、史上最強リーグといわれていた。しかし、今ではイングランド、スペイン、ドイツと比べて選手のレベルも、試合のクオリティーも水をあけられている。
本田がプレーしているのは、欧州4大リーグの最後尾におちぶれたイタリア・セリエAなのだ。
「本田の持ち味は強靱なフィジカルとタフなメンタルです。特にフィジカルに衰えが見え始めている。カンボジア戦では得点場面以外にあった3度の決定機をすべて外すあたり、本田が下り坂に差し掛かっていることが分かる。控えの攻撃系選手にはカンボジア戦に先発した原口元気(24)と宇佐美貴史(23)、後半41に交代出場した南野拓実(20)、それ以外にも清武弘嗣(26)、武藤嘉紀(23)とタレントが揃っている。いつまでも本田に頼らないで、そろそろ見切りをつける時期に来ている」(平野氏)
日本代表は、今年最後のW杯予選を白星で締めくくり、通算5勝1分け(得点17・失点0)とした。来年3月にアフガニスタン、シリアといずれもホームで戦い、2次予選は終了する。順当にいけば無敗で予選5組を通過するだろうが、最終予選では韓国、北朝鮮、オーストラリア、サウジアラビア、イランといった強豪との対戦が待っている。いつまでも「ミランの背番号10」中心のチームづくりでいいのか?
指揮官ハリルホジッチも決断の時である。