米ツアー2勝目の松山英樹に相手を追い詰める“怖さ”備わる
ファウラーも3番バーディーと2人とも1つスコアを伸ばしただけだった。
それでも単独首位発進のD・リーが崩れたため、首位タイに躍り出て折り返した。
サンデーバック9に入ってからファウラーが先に10番、13番、15番とバーディーを積み重ねて、13番の1バーディーだけの松山に2打差をつけた。
■ジリジリと相手追い詰め粘り勝ち
しかし、ワンオン可能な17番パー4で事件が起きた。ファウラーのドライバーで放ったティーショットが花道からグリーンに駆け上がったが、グリーンに止まらずに奥へこぼれて池に入ってしまった。3打目も寄らずにボギー。松山はここで1メートルを沈めてバーディー。終盤で一気に追いついたのだ。
最終18番はともにバーディーと譲らずにプレーオフに突入。これで松山の粘り勝ちパターンの道筋ができたようなものだ。
田原紘プロいわく、「ショットはファウラーのほうが一枚上手でしたが、最後は松山の気合勝ちということでしょう。プレーオフまで突入すれば、集中力が途切れてミスした方が負けです。プレーオフ3ホール目からファウラーはティーショットを続けてミスしましたが、相手をジリジリ追い詰めていく雰囲気が松山にも備わったということです」。