“裏金”2.2億円の内訳も 元JOC職員が明かす五輪招致の裏側
そして、こう続ける。
「今回の2億2200万円にしても、私の経験上、おそらくディレクは1人2000万円でアフリカの10票を取りまとめていたのではないか。7月と10月の2回に分けて振り込まれたのも、例えばの話ですが、まずは5票を獲得した時点で半分が支払われ、残り5票の取引がうまくいったため、全額支払われたのではと推測できます。もともとアフリカは票集めが一番難しいとされ、水面下では相当シビアなネゴシエーションがあったハズです。振込先のシンガポールの会社はペーパーカンパニーだったとの指摘がありますが、そんな交渉ですから、実体として会社がなくてもいいわけです」
仏検察当局は、招致委のコンサルタント料がディアク氏側への賄賂などに使われた可能性もあるとみて捜査している。