7年ぶり2度目の完全Vも…石川遼に「米ツアー撤退」情報
【KBCオーガスタ 最終日】
国内なら役者が違うということか。今大会4年ぶり出場の石川遼(24)が、初日からのトップを4日間キープする完全優勝で今季初勝利、ツアー通算14勝目を挙げた。完全Vは7年ぶり2度目だ。
試合は雷雨接近のため、正午前から約3時間中断したが、2位に2打差、12アンダー単独トップ発進の石川は、通算15アンダーまで伸ばして楽々逃げ切った。
石川は今年2月、腰椎ヘルニアで米ツアーを戦線離脱。帰国して腰に負担のかからない、スイング改造に取り組んでいた。だが復帰初戦の日本プロゴルフ選手権(7月)は通算12オーバーと、カットラインに10打も及ばずに予選落ち。ゴルフの調子は万全とはいえず、腰の状態ばかりではなく選手生命を心配する声も多かった。それが2戦目で故障の不安を払拭するような勝ちっぷりを見せた。今後は国内大会数試合に出場した後に再渡米し、2016-17年シーズン開幕戦「セーフウェイオープン」(10月13日~)から本格始動する予定だ。
とはいえ、石川を取り巻く環境は厳しい。現在の世界ランクは197位。試合に出ていないため、レギュラーシーズンが終わってのポイントランクは213位(55ポイント)。米ツアーシード権の125位(454ポイント)には遠く及ばなかった。