7年ぶり2度目の完全Vも…石川遼に「米ツアー撤退」情報
ケガによる公傷制度が認められ、来季の16─17年シーズンは20試合程度に出場できる見込みだ。しかし、そこで125位内をクリアするだけのポイントを稼ぐことができなければ、下部ツアーとの入れ替え戦に回るしかない。石川は14年に入れ替え戦の過酷さを経験しており、「あそこには戻りたくない」と振り返っていた。シード権を取れなければ日本ツアー復帰も選択肢のひとつになってくる。
石川について丸山茂樹は週刊朝日の連載で「遼は日本のようにギャラリーが多くて注目されてた方が燃えるものがあって、モチベーションが上がってくると言っていた」と書いていた。
評論家の児島宏氏もこう言う。
「米ツアーは距離が長く、コース設定も難しい。芝質も開催地域によって違います。ドライバー飛距離300ヤードが当たり前の世界です。周りがドライバーを振り回せば、本能として負けたくない。ただでさえ石川はフルショットですから、無理を重ねて腰の故障を再発する恐れがあります。そうなれば今年みたいに一年の大半を棒にふるだけでは済まなくなって、それこそ選手生命の危機も考えられる。日本で簡単に勝てたからといって、では米ツアーで好成績を残せるかといえば、そう甘くはない。それは本人が一番よくわかっているはずです」