男子の低レベル露呈 やっぱり日本ツアーに生中継は逆効果
【フジサンケイクラシック】
今週は大会初日から生中継がウリだった。最終日は地上波、BS、CS合わせて朝8時から延々8時間も試合が放送された。だが肝心の試合内容はといえば、首位と5打差5位発進で2週連続優勝を期待された石川遼(24)が1番でボギーを叩くなど、早々と優勝争いから脱落。
最終組の3人も似たり寄ったり。5年ぶりの2勝目を狙う首位発進の趙珉珪(28)が72、2位発進のB・ケネディ(42)が75、3位発進の片岡大育(27)が72とそろってアンダーパーで回れない体たらく。もちろん下位から猛追する選手も現れず、スコアを崩した趙に優勝が転がり込んだ。
これが試合が終わった後のディレー放送なら編集で好プレーをつなぎ合わせてボロを隠せる。生中継だっただけに選手のヘタクソぶりをさらけ出す中継となったのだ。
「大会3日目をテレビ観戦して、きっと最終日にもドラマがなく、つまらないだろうと思ったので、テレビ中継を見ませんでした」と作家で評論家の早瀬利之氏がこう続ける。