兄貴風はチキンの証し? 首位タイ池田勇太に最終Hの重圧
【トップ杯東海クラシック 2日目】
首位タイに立った池田勇太(30)は、これまで何度も勝つチャンスをつかみながら、最終ホールのポカで優勝を逃している。
2008年、09年大会と2年連続で首位タイに立ちながら最終18番パー4は、2度ともグリーン手前の池につかまり敗退。昨年大会も最終ホールでボギーをたたいて負けている。
しかし池田の場合、今大会だけではない。昨年の日本オープンは最終18番でボギーをたたき1打差2位に終わったし、今年のANAオープンでも最終18番ボギーで1打差2位だった。大詰め72ホール目でボギーをたたいているようでは勝てないのも当然だ。
ツアー14勝を誇り、09年から8年連続で優勝しているのだが、勢いがあったのは年間4勝をマークした09年、10年の2年だけ。11年からは年間1勝しか挙げていない。
評論家の宮崎紘一氏が、「意外と気がちっちゃいのかもしれない」とこう言う。
「池田はトップでクラブが飛球線とクロスして、ダウンでは下半身の動きが大きいクセのある変則スイングですが、競り合った時に体とクラブの動きが同調しなくなる。プレッシャーがなければ伸び伸びとプレーできるのだろう。だけど、いったんプレッシャーがかかるとリズムが狂ってショットが曲がりだす。それが最終18番で出てしまうのでしょう。それではショットで相手を威圧できない。普段の口ぶりはふてぶてしい感じですが、チキンなのです。それに日頃の練習が生ぬるいのかもしれない。自らを追い込んで、勝負をかけたショットに磨きをかけていないのが分かる。米ツアープロは普段から、メジャーで勝つ最終パットを想定して練習している。そんな厳しい練習はやっていないんでしょう」
メンタルがもろく練習もそこそこ。おまけに学習能力が低ければ、競り合いに弱いのも当然だ。