五輪、賞金にも無関心 10億円逃した松山英樹の“ゴルフ道”
【ツアー選手権】
「最後にボロが出た」
米ツアートップ30選手しか出場できないプレーオフシリーズ最終戦。
3年連続出場の松山英樹(24)にとって、72ホール目のダブルボギーが痛かった。
今年は初日1位、2日目3位、3日目5位と上位をキープ。最終日は首位と3打差スタートだけに十分に優勝が狙えるポジションだった。
今大会はメジャーに次ぐ重みのあるタイトル。ボーナス10億円の年間王者が決まるだけに選手にも重圧がかかる。ポイントランク1位に立ち、初タイトルに王手をかけていた首位発進のD・ジョンソン(32)が73と崩れて6位に終わったことでもよくわかる。
この日の松山は通算8アンダーと3つスコアを伸ばして迎えた最終18番パー5は3日間ともバーディーを奪い、相性のいいホール。松山の飛距離なら十分に2オンが狙え、イーグルを奪えば2ケタアンダーまでスコアを伸ばすことができた。
ところがティーショットを右ラフに曲げると、2打目は76ヤード先のフェアウエーに出すだけ。3打目は残り228ヤード。これをグリーン左サイドに曲げて、低く打ち出した4打目はグリーン手前の傾斜に当たって、もとの場所に戻ってしまう。結局、5打目はピンを5メートルもオーバーして2パット。最終ホールで崩れて通算6アンダー5位に終わった。