日本女子OPは高3畑岡V アマ快進撃の背景に練習環境激変
それでも国内メジャーのアマ初勝利であり、6位の西村優菜(16)、3日目に単独首位に立ち10位に終わった長野未祈(15)とアマの快進撃が目立った。
■女子プロ協会も門戸開く
14年大会で日本人最高3位になった当時高校生、永井花奈(現在プロ)のバッグを担いだ小野寺誠プロがアマの活躍についてこういう。
「ここ10年で、登校しなくてもリポートや提出物をちゃんとクリアすれば単位が取れるシステムを採用する私立高校が増えて、昼間の練習量が増えたことが大きい。さらに小さいころからプロを目指すジュニアは全日制ではなく通信制高校に通うなどゴルフをする環境が全く変わりました。そして女子プロゴルフ協会もプロには推薦出場の制限を設けているが、アマチュアには制限がなく門戸を開いている。それだけプロに交じって試合経験を積む回数も増えているのです」
またジュニアのゴルフ人口の増加に伴い、すでに小学校低学年の部の大会もある。昔と違って試合数が多くなっている。
「もちろんメジャータイトルの重みもプロとアマでは違う。アマはプロの胸を借りる場、勉強の場ととらえています。しかしプロは勝つためにプレーしている。そのためにはラフはダメ、フェアウエーに打たなければいけないと息苦しいプレーが続く。しかしアマチュアは白っぽく見えるフェアウエーに向かって、真っすぐ打つにはフィニッシュをちゃんと取る、振り切る。スイングも考え方もシンプルなんです。ラフに入ったらグリーンを狙わないなど、プロのような無理もしない。アマチュアはミスの経験値が少なく、賞金も関係ないのでツボにはまればイケイケのプレーでスコアを伸ばすことができるのです」(小野寺プロ)