堀琴音が日本女子OPの涙に言及 神埼京介氏はどう見た?
【富士通レディース 初日】
初日は堀琴音(20)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、5アンダーで首位発進となった。
「朝のスタート前の練習であまり調子が良くなかった。1センチくらいグリップを短く持ったら少し球がつかまるようになってきました」と好調の理由を語った。堀は、アマチュアの畑岡奈紗(17)に負け、涙を流した日本女子オープンについても振り返った。
「女子オープンでは負けてしまったのですが、すごく自信になりました。4日目の最後の18番まで優勝争いするのが初めてだった。結果は2位でしたが、何事にも自信を持ってプレーすることができています。それが良い結果につながっているのかなと。正直、早く優勝したいです」
日本女子オープンは畑岡に負けて2位だったが、賞金は優勝の2800万円が手に入った。アマに負けた悔し涙のウラで、ごほうびはしっかりもらっていた。うれし涙ならまだしも、負けて泣くとはプロとして情けなくないか。作家でゴルフファンの神崎京介氏はこう言う。
「アマチュアに負けて喜んでいるようではプロとしてダメです。賞金をもらえたことは内心、ラッキーとは思っていたでしょう。美しい涙とは思わなかったですが、あの涙は“17番の2打目にグリーン手前の池を怖がって安全策をとって攻められなかった”という、自分の心の弱さを責める涙。あのプレーはトップに立てる打ち方ではなかった。次こそ攻めのゴルフをするという決意表明の涙かもしれません」
堀は2800万円を手に入れ、今季獲得賞金は5059万円で賞金ランク12位。ラウンド後、「あの2800万円は大きかったですね」という報道陣のトゲに「TOTOとリコーに出たかったです」とかわしたのも、シード当確を確信した余裕なのか。無冠のうれし涙ほど情けないものはない。