女子シード争い決着間近 初シードに20代前半続々の理由

公開日: 更新日:

■「ベテランも安泰ではない」

 女子ツアー人気で試合数が増えて、シードへのラインは年々アップしている。昨季の50位賞金は1791万6000円。06年は1444万5600円。この10年間で500万円以上も上がったのだ。

 小野寺誠プロがこう解説する。

「従来のシード選手はバイオリズムに合わせて1年間のスケジュールを組み、賞金を稼ぐ傾向があった。もちろんチャンスが来たら優勝を狙いますが、目先の勝利にがっつくよりも年間平均ストロークを目標に戦って、その結果シードが手に入るという作戦です。つまり好不調の波をつくらないプレーに徹している。ところが新人は、1年間を通した戦いをよく知らない。毎週のように試合に出て、先輩プロの胸を借りる楽しさもあって、がむしゃらにプレーしている。しかも、今の新人はアマ時代からプロ予備軍として経験も豊富。それがツアー全体の底上げになっており、シード常連組の思惑を狂わすことになっている。試合数が増えてくれば選手層も厚くなり、一打の重みが増しているわけです。賞金ランクを見れば、ベテランといえども安泰ではないのです」

 ちなみに初シード当確はランク24位の森田遥、27位ささきしょうこ、38位岡山絵里、46位辻梨恵など、20代前半の若手ばかりだ。すでに世代交代が始まっているのがわかる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭