プロデビューの畑岡奈紗 いまだスポンサー契約ゼロのワケ
【伊藤園レディス】
アマチュアで初めて日本女子オープンに勝った畑岡奈紗(17)のプロデビュー戦。アウト発進の初日は日没サスペンデッドで4ホールを残し、3バーディー、1ダブルボギーとして1アンダー11位タイ(暫定)につけている。
宮里藍(31)に続く2人目の高校生プロ誕生だが、13年前とは事情がちょっと違っている。
畑岡のプロ転向記者会見が行われたのは10月10日。当日、「父親が各メーカーから(スポンサー契約の)提案をいただいていますがまだ決まっていない、と語っていた」(関係者)というが、それから1カ月以上経っても、まだ何も決まっていないのだ。
「金額とか条件がマッチしていないんじゃないか」と業界関係者がこう話す。
「六本木ヒルズで会見が行われ、母親が関連ゴルフ場に勤務する関係からきっと森ビルグループがサポートして、所属契約をその場で発表するのではないかとウワサされていたが何もなかった。畑岡サイドが高額契約金を希望して、まとまらないということも考えられます。ただ1億円だったといわれる藍ちゃんの時と違って、いまはゴルフ不況で、各メーカーともプロ契約へ回す予算が厳しい。実際のところ契約金500万円を出すのも大変です。畑岡は女子オープンに勝っているのですが、昔ほどの価値はなく、契約金を吊り上げる材料にならない。あくまで一般論ですが、スポンサー契約は多くの企業が殺到すれば当然金額は高くなり、すぐに決まるものです。ここまで何もないとなると、スポンサードしようという企業が少ないのかもしれない」