ミスにも淡々 松山英樹の大会連覇勝因を心理学者が分析

公開日: 更新日:

 米男子ゴルフのフェニックス・オープンを連覇した松山英樹(24)。そのプレーぶりを見て感心したのが、スポーツ心理学者の児玉光雄氏(追手門学院大学客員教授)だ。

「今季の松山はこれまで以上に堂々として見える。ミスしても過剰に反応することなく淡々とプレーを続けている。3日目は2万人収容の観客席が名物の16番でピンそば30センチにつけた。この日は約130ヤードとプロにとっては短いパー3だったが、大観衆に囲まれる異様な雰囲気で、いわゆるベタピンの選手は少なかった。松山は打つまでのルーティン(決まった動作)やプレーリズムも一定ですから大きく崩れることがない。今大会、4日間のパーオン率(80.56%)は出場選手中2位。バーディーチャンスが多かったことも勝因です。今はスコアを気にすることなく、目の前のボールとスイングだけに集中している。今季は常に上位争いをしている(6試合で優勝2回、2位2回)のも納得です。アスリートが理想とする心理状態で戦っているように見えます。4月のマスターズは、2年連続ベスト10入りしている相性のいい大会。今年は非常に楽しみです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…