プレーオフの末V逸し涙…上田桃子はなぜ勝てなかった?
【KKT杯バンテリンレディス 最終日】
2位に2打差をつけて最終18番パー5を迎えた上田桃子(30)にとって、今大会10年ぶり2度目の優勝と、3年ぶりツアー通算12勝目は目前だった。
上がりホールは初日、2日目とも2打目にユーティリティーを使ってバーディーを奪っており、相性が良かったからだ。
ところが本戦18番では初めて2打目をレイアップ。残り63ヤードの3打目はピン上10メートルと寄せきれず、下り1メートルのパーパットを外して3パットボギー。同組の西山ゆかり(34)がピン上5メートルからバーディーパットを沈め、土壇場で上田に追いつきプレーオフに突入した。
18番で行われたプレーオフで上田は、「先手必勝なので右のバンカーでもOK」と2オンを狙った。しかし、ボールは狙いより左方向に飛び出してグリーン手前の池につかまり4オン2パットのボギー。パーセーブした西山に1ホール目で逆転負けを食らったのだ。
「上田は戦い方が一貫していなかった」と評論家の宮崎紘一氏がこう指摘する。