老醜さらけ出すだけのゴルフ永久シード権はもういらない
【日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ 2日目】
永久シード権を行使して出場している尾崎将司(70)が通算18オーバー122位タイ、中嶋常幸(62)は通算14オーバー115位タイ。もちろん、そろって予選落ちだった。
24項目ある出場資格の中で永久シード権は上から6番目にリストアップされている。エントリーすれば必ず出場できるシステムだ。しかし、尾崎は過去10年間に9度出場して予選落ち5回、棄権4回。中嶋は決勝進出3回、予選落ち5回、棄権2回。ようするに権利はあっても成績はまるきりダメなのだ。
「永久シード権を廃止しようという動きは日本ゴルフツアー機構内部でも出ていないようです。ツアーを盛り上げた功労者であり、アンタッチャブルなところがある。QT下位選手よりも予選ラウンドでは集客力があり、頼りになるのです」(広告代理店関係者)
ただ、「結果として若手の出場チャンスの目をつぶしている」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。
「尾崎や中嶋の永久シード行使を苦々しく思っているウエーティング選手は実際にいます。予選を通らずにぶざまな姿をさらけ出しているのなら大会の権威までおとしめてしまう。JGTOサイドが尾崎や中嶋に気兼ねしているだけでファンのことを何も考えていないことがよくわかる。青木功会長は“人を育む”ことをテーマに掲げている。本来なら率先して永久シードを廃止すべきでしょう」
ギャラリーはプロの技を見るために会場に足を運んでいる。よぼよぼジイサンのプレーなんて見たくないはずだ。