“飛ばないプロ”が初V 青木瀬玲奈スイング改造ついに実る
【ヨネックスレディス 最終日】
最終組から5組前でプレーした4打差13位タイ発進の青木瀬令奈(24)が、6バーディー、ノーボギーの66で回り、ツアー初優勝を果たした。
大会は初日が荒天のため中止になり、36ホールの短期決戦になった。
日刊ゲンダイの連載で塩谷育代プロが昨年、青木のプレースタイルから「ノーマークから間隙をついて、あっという間に初勝利というパターンになりそう」と予想した通りの勝ち方だった。
153センチと小柄な青木は飛ばないプロというレッテルを貼られていた。
そこで練習ラウンドを共にする大西葵プロの兄、大西翔太コーチと飛距離アップに取り組み、スイング軌道をアッパーに修正。飛距離が平均で30ヤードも伸びていた。今週のドライバー平均飛距離は251・25ヤードだった。
高校時代に指導した小野寺誠プロが「おめでとう」と青木の強みをこう語る。
「瀬令奈は見た目で距離を打ち分けられる感覚派です。コースはアップダウンがあって、打ち上げ、打ち下ろしと距離感を合わせるだけでも大変。するとターゲットよりも距離ジャッジばかりに意識がいってしまう。そんな会場では感覚派のほうが有利です」
勝てば今週のサントリーレディス予選ラウンドで、引退を発表した宮里藍(31)とのペアリングもあると、青木のアタマにはあった。そんな熱意も66の原動力になったはずだ。