上田桃子が3年ぶりV 17Hでみせた“決心顔”に成長の跡
【中京テレビ・ブリヂストンレディス 最終日】
上田桃子(30)が3年ぶりに勝った。
「この3年間は苦しかった。いい位置にいながら勝てず、またかなと思いながらプレーした。熊本のリベンジがプラスに働いたと思う」(上田)
熊本のリベンジとは、4月のKKT杯バンテリンレディスのことだ。
その大会で上田は2位に2打差をつける単独首位で最終18番ホールを迎えながら、下り1メートル足らずのパーパットを外して3パットボギー。西山ゆかりとのプレーオフになり1ホール目に池ポチャのミスから敗れてV逸。「情けないと思う」と大泣きした。
■勝つためのスタイルをつかんだ
田原紘プロが、「3年かけて勝つ整理がついたのでは」とこう解説する。
「ジュニア上がりのプロは一喜一憂が激しく、メンタル面のコントロールがうまくいかない。上田も以前はミスするたびにふてくされた表情を見せた。ところが、この日は象徴的なシーンがあって、17番の2打目をグリーン右サイドに外し、ライもよくなかった。その時に“しょうがない、やるしかない”という今までとは違う表情だった。アプローチはピンをオーバーしてピンチを迎えたが、6メートルの長いパーパットを決めた。これまでは勝ちたい気持ちばかり強かったが、勝つためのスタイルをようやくつかんだ感じです。だから優勝インタビューもずいぶん大人になったという印象を受けました」