引退効果で集客増 宮里藍にすがるゴルフ界のスター不在
藍はワールドレディス、中京テレビBS女子、サントリーとスポンサー契約を結ぶ主催者の大会に出場した後は米ツアーに戻る。
そしてメジャー最終戦のエビアン選手権(9月14~17日)以降はスケジュールが白紙だ。藍が姿を見せたら盛り上がるのは確実で、ツアー終盤に向けて水面下で出場交渉が活発になるはずだ。
すでに日本ゴルフ協会は日本女子オープン(9月28日開幕)に特別承認枠での出場をアプローチしだした。過去優勝大会ではマスターズGCレディース(10月19日開幕)、樋口久子三菱電機レディス(10月27日)、大王製紙エリエール(11月16日)へも出場が可能だ。
評論家の早瀬利之氏が、「今年限りで引退するのなら現役でプレーできるうちにとことん宮里を利用しようということでしょう」とこう続ける。
「結局、日本ツアーには宮里を超える人気選手がいないことをよく物語っている騒動です。宮里がいなくなった将来より、いま稼げるうちに稼いでおこうという魂胆が見え隠れします。だいたいゴルフ大会は広告代理店が主導権を握ってスポンサーや会場探しをしたり、テレビ放映を決めている。それもカネが目的で、本当の意味で日本にゴルフ文化を根付かせようという意識はさらさらない。ゴルフ業界全体で人気選手に群がっている状況がよくわかります」
ただでさえ韓国勢が強く、あきれているファンは多い。これで藍がいなくなり、女子ツアーに閑古鳥では大変だ。