過酷な全英女子OP 宮里藍“父入院”アクシデントの影響は
【全英リコー女子オープン】
全英女子オープンの調整をかねて出場した前週のスコットランド女子オープンは今季ベストの13位。強風が吹き荒れたコンディションの中で「4日間いいゴルフができた。ミスは最低限に抑えられた」と、過酷なリンクスへの手ごたえをつかんでメジャー会場に乗り込んだ宮里藍(32)。
すでに今季限りの引退を表明しており、「優勝が目標」と語っていた。
ところが火曜日に行われたプロアマ戦でアクシデントに見舞われた。帯同するコーチの父・優氏が会場で倒れ、救急車で病院に運ばれたのだ。
マネジャーによると「命に別条はない」との説明だが、藍もプロアマ戦を棄権して病院に付き添っており、ただ事ではないことがよくわかる。
■心配事はメンタルに負担
「命に別条はないとはいえ、お父さんが倒れたのは初めてのことですから藍も動揺しているでしょう。お父さんに持病があったかは知りません。藍は孝行娘で、引退したら両親をアメリカ全土の観光地に連れて行こうと計画しています。優さんもそれを楽しみにしていました。一緒に病院に付き添ったマネジャーは親公認の藍の彼氏で、いまでは家族同然です。引退発表後もメジャーに出場するのは、小さいころからゴルフを教わった父への恩返しと親子の思い出づくりという意味もある。お父さんのためにと発奮材料になればいいのですが、容体が気になって試合に集中できないことも十分に考えられる」(宮里家をよく知る関係者)