ゴルフの聖地で「61」 ギア進化でコース新連発の可能性
【アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権】
ゴルフの聖地ともいわれているセントアンドルーズ・オールドコース(7307ヤード・パー72)で行われていた欧州ツアー「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」最終日で、ロス・フィッシャー(36)が61のコースレコードをマーク。通算21アンダーで2位に入った。
2008年1月から反発係数が0.830を超える高反発クラブはルール上、公式競技での使用が禁止された。同年のPGAツアーにおけるドライバー平均飛距離300ヤード超の選手は13人まで減ったが、用具の進化や筋力トレーニングなどにより昨季の同300ヤード超の者は43人まで増加。トップのマキロイは317.2ヤードを記録した。
PGAは現在、7500ヤード前後の開催コースが多く、500ヤード超のパー4や650ヤード超のパー5もある。強風が吹き荒れることが前提でつくられたオールドコースは、風さえなければ距離が短く、深くて小さい名物のポットバンカーもハザードにはならない。
セントアンドルーズのオールドコースができたのは1552年。世界で最も古いコースが誕生した時、ドライバーもボールもこんなに飛ぶ時代が来るとは、誰も予想しなかった。聖地では飛ばないクラブとボールでプレーさせなければ、プロが58や57のスコアを出すのは時間の問題だ。