裏切り者を待つのは破門 相撲協会“複雑怪奇”理事選の裏側
「『どこの一門の誰が裏切ったんだ!』とね。投票は無記名だし、いまだ態度をハッキリさせていない親方もいるから、なおさら。過去には『裏切った』という理由で一門を破門にされた親方もいた。一門の上から下まで疑心暗鬼になるし、痛くもない腹を探られることになるから、たまらないよ」(冒頭の親方)
複雑怪奇な世界である。
■貴乃花親方の居眠りにブーイングも
1日、貴乃花親方が自身のホームページを更新。中でも親方衆の注目を集めたのが、以下の文言だ。
「相撲協会の現状を見てみると、社会的な責任を果たすよりも協会内の事情や理屈が優先され、公益性から逸脱しているのではないかという大きな疑念を抱いております」
「公益法人としての社会的使命を全うしながら、透明性を持った健全な組織運営をしていくことが、私が思う理事の使命です」(いずれも原文ママ)
だが、親方Cは「そうした信念があるならば、なぜ理事会で言わないのか」と、こう続ける。
「貴乃花親方は公の場ではいつもだんまり。役員待遇委員として出席したこの日の理事会でも、居眠りをしていたそうじゃないですか。出席者は『スー、スー』という寝息に顔をしかめていたそうですからね」
言行不一致では、志も上滑りするだけだ。