GMが推進も選手は…巨人に“新データ野球”は浸透するのか

公開日: 更新日:

 春季キャンプで新しい試みを行っている。今年からデータ解析の専門部署として新設した「データ分析室」に情報を集約するため、スコアラー室と連携して投打の数値を収集しているのだ。

 最大の課題である貧打、得点力不足克服のためのひとつとして、バットのグリップエンドに装着するセンサーによって、バットのスイングスピードや軌道が分かる器具が導入されている。侍ジャパンでスコアラーを務め、ヤクルトから招聘された志田宗大スコアラーがこう説明する。

「ゼップ(Zepp)といって、ヘッドスピード、軌道、それにヘッドがどれくらい遅れてくるかなどが分かります。これで優劣をつけるわけではありませんが、『いい打者はこうなっているよ』といった提示をする形になります」

 これは選手に配布されているタブレット端末で即座に確認できる。メジャーリーガーらの膨大なスイングデータもインプットされているという。

 ただ、現場が生かせるか。先日、宮崎キャンプを視察した老川オーナーは「いろいろデータを駆使して有効活用してもらうことが大事であるが、地力の鍛錬が一番大事ではないか。そういう練習をしっかり積んでもらいたい」とゲキを飛ばした。選手にとってはもっともでも、データ分析室にとってはビミョーな発言である。ある選手も「データや数字は参考程度ですね。やるのは選手。結果が年俸に跳ね返ってくるのも選手。結局、信じられるのは自分だけなんで」と冷めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭